鍼灸は、運動器疾患だけではなく、内臓の働きを良くし、皮膚の防衛能力を高めてアレルゲンから身体を守ります。
実は、体質という言葉は、病気を細胞・分子・遺伝子レベルで考える西洋医学では、あまり使われることはありません。
西洋医学的な解釈では、体質は遺伝子が関与する個性でありますが、食事・運動・生活習慣などの環境因子によって変化する。とされています。
一方、鍼灸は体質を「素因」と呼び、単なる対症療法ではなく「病気になりやすい体質」を変えて自然治癒力を引き出すのが目的になります。
【免疫の調整と炎症の緩和で元気な身体を取り戻しましょう】
アトピー素因：①家族歴・既往歴（気管支喘息，アレルギー性鼻炎・結膜炎，アトピー性皮膚炎のうちいずれか，あるいは複数の疾患），ま たは② IgE抗体を産生し易い素因アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の人が抗原（ダニ、ハウスダスト、汗、食物など）にさらされる事でアレルギー反応を起こし、顔、頭、首、肘、膝の裏側などに強いかゆみと湿疹症状を生じ、悪化すると全身に広がる場合もある。 皮膚の特徴は、皮膚の乾燥状態（ドライスキン）が挙げられ、乳幼児から思春期の子供の多く見られる疾患。
増悪・寛解を繰り返し、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患である（患者の多くはアトピー素因を持つ）【参考海外】鍼治療は軽度から中等度のアトピー性皮膚炎患者の症状を改善する
アレルギー性鼻炎・・・症状は、涙、クシャミ、鼻水、鼻詰まりです。身体に入ったアレルゲン（ウィルスや抗原）に対してこれを排除しよう働く際にヒスタミンが排出されますが、これが、鼻粘膜を刺激する事で症状が現れます。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種です。
- 脉診流経絡治療は、「病名」よりも「人全体」を診る医療です。症状そのものだけでなく、その人の背景・体質・気の巡りを重視するため、オーダーメイドのような治療になります（森を診て木を治す）