スポーツ中の怪我は「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の２種類に分けられます。そして「RICE」から「POLICE」へ

従来「スポーツ外傷」の急性期で、局所の熱感、腫れ、内出血がある際は、応急処置の基本であるRICE処置が必要とされていました。

これは、Rest（安静）、Ice（冷却）、Compression(圧迫）、Elevation（挙上）の４手技の頭文字を用いた外傷の応急処置法で、治療家なら誰でも知っていると思います。

近年、必要以上の固定、安静は悪影響を及ぼすので、Rest（安静）をOptimal Loading（最適な負荷）に置き換えた「POLICE」という概念が提唱されるなど時代とともに変化しています。

また「捻挫の初期症状」と、例えば第5中足骨・いわゆる下駄骨折や剥離骨折などとの外側からの鑑別が難しい為「スポーツ外傷」に関しては、先ず病院を受診する事をお勧めします。

「スポーツ外傷は」原因がはっきりしているのに対し「スポーツ障害」は、使いすぎ（オーバーユース）、体形、体力などが原因とされるなど、原因が明確ではなく治療も慢性化してしまう事もありますので、鍼灸療法が適応します（院長自身も経験）

主な「スポーツ障害」は、インピンジメント症候群、テニス肘、ランナー膝（腸脛靭帯炎）、ジャンパー膝（膝蓋靭帯炎）、シンスプリント、コンパートメント症候群、アキレス腱周囲炎、オスグッド・シュラッター病など

鍼灸の効果は、１．炎症の鎮静と痛みの緩和 、２． 筋緊張の緩和と柔軟性の回復 、３． 血流促進による疲労物質の排出（乳酸など）、４．自律神経の調整によるメンタルケア、５．怪我の予防