食欲不振とは、食べたいという精神的欲求の欠如であり、特定の食物を受付なかったり少し食べただけで満腹感を感じたりする事とは、異なります。
食欲不振は、下記のように様々な原因が考えられます。消化器疾患が多いですが、薬剤の副作用による場合もあります。
器質性食欲不振：臓器に明らかな構造的異常が存在することで引き起こされる食欲低下を指します。消化器疾患、食道疾患、腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胆嚢炎、胆道ジスキネジー、腹膜炎、膵炎 など
消化器以外の疾患：感染症、うつ病（セロトニンやノルアドレナリンの機能低下により、食欲・意欲が減退）循環器疾患、感染症・炎症性疾患、妊娠悪阻、妊娠中毒症など
精神神経性食欲不振：精神的・神経的な要因によって引き起こされる食欲低下を指し、神経性食思不振症が代表です。
鍼灸では、胃腸の働きを促進 し 、調子を整える 腸の動きを活発に 消化力・体力を補うのが目的となります。鍼灸重宝記（1718年）によると「飲食停滞する時は、脾胃傷れて、腹痛み、吐瀉をなし…」とあり、「傷食」が該当する。腎虚陽虚（胃の陽虚）
- 食欲不振は「そのうち治る」と放置すると、栄養不足や体力低下につながることがあります。症状が長引く場合は、医療機関での相談が推奨されます。