回転性のめまいの代表と言えば、メニエール病ですが、2015年に難病法の対象外となりました。

「めまい」の種類は、

１．回転性のめまい

２．動揺感（非回転性のめまい）

３．眼前暗黒感（立ち眩み）

４．動揺視（脳梗塞）

５．良性発作性頭位めまい症(BPPV)、に大別される。

めまいの原因は、①内耳性、②頚性(血流障害)、③その他があるが、①、②が多い。

メニエール病は、激しいめまいと一緒に耳鳴り（低音）、難聴。耳閉感や吐き気、嘔吐を伴う事もある。耳の奥、「内耳」と言われる部位に内リンパ液の吸収が悪くなって溜まり過ぎるる状態、内リンパ水腫が病態と言われていますが「蝸牛型メニエール病」もあるなど明確には原因は解明されていません。

②は頚椎、その周囲の障害や椎骨動脈の硬化によって起こり、マッサージ等の按圧が強すぎると返って悪化します。

眩暈は、メニエール病の他に前庭神経炎、突発性難聴や外リンパ瘻でも起こりますが、当院では施術対象外となります。

PPPD（持続性知覚性姿勢誘発めまい）は、2017年に提唱された新しい概念のめまいです（今のところ機能性疾患と考えられています）

杉山三部書（江戸時代の中期）によると鍼灸療法では、「眩暈目の舞うことまなこ暗く家動くがごとく起これば倒れんとす…」 関係する経絡は、肝、腎、脾であり、メインに考えられるのが、手の少陽三焦経はもともと耳脈と言われていました。

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鍼灸における眩暈の治療は、単なる対症療法ではなく、個々の体質・生活背景に合わせた問診や・脈診によって証を立て、取穴や施術方法を決定します。