情報化社会の波は、オフィスはもとより学校や一般家庭にまで及んでいます。パソコンなどの作業は、指の酷使に繋がりやすく腱鞘炎を引き起こす原因になります。
腱鞘炎は、指を良く使う人やホルモンのバランスが崩れやすい更年期、妊娠・出産期の女性に多いと言われています。
指や手首には様々な「腱」があり、それが骨から浮き上がるのを防止しているのが「腱鞘」です。指を酷使すると腱と腱鞘が擦れて炎症が生じます。
炎症によって腱鞘が肥したり、腱が腫れたりして関節の曲げ伸ばしをスムーズに出来なくなり腫れや痛みなどの症状が生じます。
「腱とその周囲組織で構成される腱活動範囲に起こった炎症」で大別すると
１．急性化膿性腱鞘炎
２．軋轢性腱鞘炎（腫れ、ギシギシといった轢音を含む）
３．狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病など)
４．結核性腱鞘炎（ガングリオンと間違え易い）
５．梅毒性腱鞘炎など
※発熱が伴う場合は感染が疑われますので、鍼灸施術は不適応です。
- 鍼灸は、神経に作用する事によって腱への負担を軽減する効果があります。 血行促進：灸によって患部の血流が改善され、自然治癒力が高まります。 腱断裂が疑われる場合は医師の診断が必要になります。