鍼灸重宝記「本郷正豊」によると（１７１８年　享保３年）に記されている「翻胃」がこれに該当すると思われ、古くからあった病気と考えられます。

逆流性食道炎（GERD)：胃の蠕動運動が機能しないと胸がつかえた感じになり、胃液や十二指腸液が逆流すると食道粘膜に傷がつき、胸焼けや痛み、酸っぱいものがこみ上げてくる等の症状が生じる疾患です。

下部食道括約筋の機能不全を伴う為、内視鏡検査により下部食道粘膜の発赤、びらん、潰瘍などがないかチェックする事が重要です。

胸焼けは、胸骨下部を中心に起こる灼熱感で、食道内圧の急激な上昇、逆蠕動などによって起こります。

機能的疾患として空気嚥下症、食道痙攣などがありますが、時に胸痛として感じられ「狭心症」等の心疾患との鑑別が特に大切です。

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医療機関で検査を受けて心疾患か、それ以外の症状なのか解っての施術になれば、それなりに対応していけますが、意外と「胃腸問題」で済まされているケースがあり、施術する側としては、十分な注意が必要です。