単に腰痛と言っても大別すると　

①筋肉が原因　

②骨・関節に原因　

③内臓の疾患によるものに分けられます。
①に関しては、ぎっくり腰などの筋筋膜性腰痛などが該当します。②については、以下の通り（精査が必要な場合もあります）③については、速やかに専門医の診察をお勧めいたします。

 

変形性腰椎症：加齢によって腰椎が変形したり、椎間板の弾力性が下がってクッションの役割を果たさなくなる為におこります。中高年の方に良く見られます。

 

腰椎椎間板ヘルニア：椎間円板の中にある髄核の一部が後方（背中側）に飛び出して脊髄神経を圧迫する疾患です。

 

脊椎管狭窄症：加齢による腰椎の変形や滑り症などによって脊柱管という神経の通り道が狭くなり、様々な症状が起こります。

 

変性すべり症：加齢によって腰椎や椎間板が変形したり、椎間関節がゆるんだりして、分離は無いが腰椎が前方にずれてしまう病気です。

 

分離症・分離すべり症：腰椎の一部に疲労骨折が起き、骨が分離したものを「分離症」と言います。分離症が進行し、腰椎が前方にずれて神経を圧迫するものを「分離すべり症」と言います。

 

圧迫骨折：「骨粗鬆症」があると、ちょっとした衝撃で骨折してしまい急激な腰痛が起こります（鍼灸術では術後療法になります）

 

腰痛というと外見的には、どれも同じに思えますが、上記の通り様々な原因が考えられます。急性症状とは異なり慢性症状へ移行すると結合組織の増殖や筋膜が肥厚・癒着したりしますので、軟部組織の血行改善、運動痛等の除去によって、正常な機能や筋力が出るようになり、再び障害が起こりにくくするのが施術の目的になります

 

経絡の調整、つまり皮膚刺激により「βーエンドルフィン、エンケファリン等」の内因性オピオイドの遊離を促進し、痛みを緩和させ快適感や快楽感が得られます（下降性痛覚抑制系）【海外参考】「鍼治療」が坐骨神経痛の改善に効果を発揮する事が実験で確認される